「将来なりたい職業」の調査で、常に上位にランクインする職業があります。最新のランキングによると、トップ10は以下のような顔ぶれだそうです。
- ユーチューバー(YouTuber)
- プロスポーツ選手
- 警察官
- 外交官
- イラストレーター
- 声優
- 司書
- 医師
- 美容師
- パティシエ
1位のユーチューバーは、まさにインターネット最盛のこの時代を象徴する人気の職業と言えるでしょう。全体をパッと見てわかるのは、どれも少しカッコ良かったり、華やかな印象を受ける仕事ばかりだということです。
そして、10位にランクインしているのが、私の職業である「パティシエ」です。
料理経験ゼロから始まった30年のキャリア
ちなみに私は現在、料理人兼パティシエとして活動していますが、始めたばかりの時は包丁一つ満足に持てない、料理経験ゼロの青年でした。
そんな私が、なんだかんだ言って30年近くこの職業で生きています。大変なことばかりの毎日でしたが、「誰かを幸せにできた瞬間」というのは、何事にも代えがたい達成感があります。
時間給に換算したら、もしかすると割に合わない職業かもしれません。でも、誰かを幸せにできて、その上でお給料をいただけるなんて、これほど「一石二鳥」でポジティブな仕事はないのではないか、と私は考えています。
最新イベントのデザートデザイン:テーマは「狩猟と採集」
最近の仕事として、友人のレストランで開催されたイベントで、コースの最後を締めくくるデザートを担当させていただきました。
今回のテーマは「Hunter and Gathering(ハンター&ギャザリング)」。狩猟の解禁を祝うことをイメージしてデザインしました。
作品名:Green Forest Floor(森林のフロアー)
一皿の中に、森の情景を再現しました。
- Green Forest Floor
pistachio nut & milk chocolate mousse with a green tea glaze, pistachio light sponge cake, finger lime, green tea match macaron and moss, chocolate soil, twigs and quince sorbet. 
- 日本語訳:森林のフロアー
ピスタチオとミルクチョコレートのムース、抹茶のグラサージュ、ピスタチオのダコワーズ、ピスタチオの軽いスポンジケーキ、フィンガーライム、抹茶のマカロン、抹茶の苔、チョコレートの土と小枝、金柑(クインス)のソルベ。
非常に多くの要素が載っていますが、しっかりと段取りを組めば、実はスムーズに作れるデザートです。料理を始めた30年前には想像もできなかったような、パティシエとしてのテクニックをてんこ盛りに詰め込んだ一皿になりました。
パティシエが秘める「無限の可能性」
パティシエという仕事は、本当にクリエイティブです。昔、私の恩師がこんな言葉を教えてくれました。
「クリエイティブの天井は空だ(The ceiling of creativity is the sky.)」
つまり、創造性に限界はなく、無限であるということです。いつまでもクリエイティブな心を忘れなければ、パティシエであってもそうでなくても、私たちは無限の可能性を秘めているのだと思います。
これからも、この「天井のない世界」を楽しみながら、一皿一皿に真心を込めていきたいです。



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