ニュージーランド ドル 通貨の特性

1 ニュージーランド・ドル は

ニュージーランドドルは、同じオセアニア地区であるオーストラリアドルに連動しやすいので、ニュージーランドドルも資源国通貨のように思われがちですが、実はニュージーランド経済は、原油や鉄、銅といった資源価格よりも、ニュージーランドの第一次産業である農産物市況に大きく影響を受けます。

ニュージーランドドルの金利は、歴史的に他の先進諸国よりも高くなる傾向があります。

そのため世界的に政治・経済が安定している時には、金利狙いの資金が集まりやすく、NZドルも高くなる傾向がある一方、急な混乱が起こると、一気に資金が流出して急激なNZドル安となることもあります。

NZドルは、基軸通貨はもちろん豪ドルと比べても流通量、取引量が非常に小さいので、基本的に変動幅が大きく、短期的に大幅に値が動きやすい通貨です。

ニュージーランドドルは高金利になりやすいので、

投資対象として見られることが多いことから、世界が政治的、経済的に安定している時にはNZドル高になりやすく、反対に世界が混乱するとNZドル安になりやすい性質があります。

短期的な投資には向いていますが、リスクの高い通貨と言えるでしょう。

また、ニュージーランドは酪農産業が大変重要な地位を占めているため、羊の数が人口より多いのはよく知られています。乳製品最大手フォンテラによる乳製品の買い入れ価格の推移 (GDTニュージーランド価格指数として発表される) が、NZドル相場に大きな影響を与えることが他の通貨と異なった特徴です。貿易相手として輸出入ともに第1位の中国、第2位のオーストラリアの景気に左右されやすい傾向もあります。