海外子育てをしていると、自分自身の子供時代の夢を、ふと思い出すことがあります。わたしの小さい頃の夢は、F1ドライバーでした。
F1ドライバーになりたかった父と、エンジニアになる娘|NZ子育て
わたしの夢は、F1ドライバーだった
わたしの小さい頃の夢は、F1ドライバーでした。
きっかけは、車好きの父に連れて行ってもらった晴海の東京モーターショー。そこで見たフェラーリがあまりにもかっこよくて、
「これに乗りたーい!」
と言って聞かない、なかなかワガママな子供だったようです。
あれから何十年も経ちますが、今でもフェラーリはわたしのドリームカー。いや、フェラーリに限らず、イタリアの往年のスーパーカー全般が好きなんですよね。ランボルギーニのカウンタックなんて、たまらないじゃないですか。
キャンプ場に現れた、場違いすぎる1台
数年前、家族でクイーンズタウンへ旅行に行った時のことです。滞在したホリデーパークで、思わず二度見してしまう車に遭遇しました。

クイーンズタウンのホリデーパークに停まっていたスーパーカー
いや、ここキャンプ場ですよ?
でも不思議なもので、ニュージーランドの美しい山並みを背景にすると、そのスーパーカーがばっちり似合っていたんですよね。いつかわたしも、こんな車のハンドルを握ってみたいものです。
もうひとつの夢、スタントマン
実はもうひとつ、子供の頃に憧れた職業があります。ジャパンアクションクラブに入って、スタントマンになることでした。
真田広之さんや千葉真一さん。あの身体ひとつで魅せるアクションが、本当にかっこよかった。
今、大人になって思うのは——もしあの頃、本気でF1ドライバーやスタントマンになりたかったのなら、たぶんなれていたということです。
確かにお金はかかるでしょう。でも本気でなりたかったのなら、どんな手を使ってでも工面したはずなんです。だって、本気なんだもん。
つまり、わたしはそこまで本気じゃなかった。それだけの話なんだと思います。
だからこそ、娘たちには「やりたい」を大事にしてほしい
わたしには3人の娘がいます。彼女たちが将来何になるのかは、子供の頃はまだ誰にもわかりません。そりゃそうです、これから決まっていくことですから。
でも、もし本気でやりたいことがあるのなら、なんでもさせてあげたい。これはわたしの子育ての軸になっている考え方です。
Year 13で新しい競技に挑戦した、あの頃の長女
これは数年前の話になりますが、長女が高校生活最後の年、Year 13(日本でいう高校3年生)の時に、新しく始めたスポーツがありました。
ラグビーです。
わたしたち日本人の子供なので、体はちっちゃいですよ。チームで一番年上なのに、体重は一番のやせっぽち。それでも「やりたい」と言うのなら、やらせてあげたい。
たまに練習を見に行くと、まず驚くのが体格差がハンパじゃないこと。外から見ているだけのわたしですらそう思うのですから、実際にフィールドに立って、あんな大きな選手たちと当たるのは相当怖かったはずです。それでも挑戦していた娘を見て、本当にすごいなと思っていました。
しかも当時の彼女、クラブを3つ掛け持ちしていました。
- ホッケー(中学時代から継続)
- サッカー(高校から)
- ラグビー(高校最後の年から)
これだけでもお腹いっぱいなのに、さらに週末は、
- 土日の午前中:家の近くのホリデーパークでハウスキーピング(客室清掃やシーツの洗濯など)
- 週末の夜:レストランでウェイトレス
そのうえ、スカラシップ(奨学金)獲得のための勉強を、普段の学校の勉強とは別に、大学のオンライン講義を受けながら進めていました。
マジですごすぎる。親バカかもしれませんが、正直、自分が同じ年齢の時にはとてもできなかったなと今でも思います。
そして今年、エンジニアとして大学を卒業する
あれから数年。長女はあの努力が実を結び、エンジニアのコースがある大学へ進学しました。そして今年、ついに大学を卒業します。
正直なところ、ラグビーやホッケー、サッカーと運動に打ち込んでいた高校時代の姿から、まさかエンジニアの道に進むとは、当時は想像していませんでした。でも今振り返ると、部活を3つ掛け持ちしながらバイトもこなし、さらに奨学金のための勉強までしていたあの時期に、彼女はすでに「やると決めたことは最後までやり切る」という力を自分の中に育てていたんだと思います。運動で鍛えた体力と、両立の中で培った集中力や自己管理能力が、そのまま大学での専門的な学びを支える土台になったのかもしれません。
「勉強しろ」と言ったことは一度もない
我が家は決して収入が多いわけではないので、贅沢をさせてあげることはできませんでした。でも、娘たちが本気でやりたいことを、親の力不足でさせてあげられないのは避けたい。そこだけは、ずっと意識してきたつもりです。
そして子育てにおいて、「勉強しろ」「運動しろ」と強制したことは一度もありません。
その代わりにやってきたのは、説明することでした。
勉強も運動も、できた方が人生は豊かになる。特に勉強ができると、将来の選択肢(オプション)が広がる。だから今やっておくと、後の自分が楽になるよ——そういう話を、折に触れて伝えてきました。
そのやり方が正解だったのかどうかは、今でも正直わかりません。でも結果として、長女はエンジニアとして大学を卒業し、3人の娘たちはみんな、それぞれの場所で立派に育ってくれています。
さぁ、世界平和のために頑張れよ!
夢を叶えられなかった父が言うのもなんですが、娘たちには、これからも自分の「やりたい」を信じて突き進んでほしいと思っています。
さぁ、みんな世界平和のために頑張れよ!


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