ニュージーランド首相ジャシンダ・アーダーンは、新時代のリーダーだ!

「妊娠を公表すると、ニュージーランドでは必ず仕事と家庭のどちらを取るかと聞かれることは覚悟していました。ですが、このような問題に直面する女性は私だけではありません。だから私は全て包み隠さず答えるつもりです。なんでも聞いて下さい。むしろ、私の妊娠についての質問は、決して不適切なものではありません。ニュージーランドでの多くの女性が職場で『仕事か妊娠』の選択を迫られる状況に置かれていますが、妊娠を理由に職を取り上げられるなどの圧力には、徹底的に対抗します」

2018年1月、ニュージーランドの朝の番組に出演した際、第17代ニュージーランド労働党党首で前年10月に37歳の若さで同国の第40代首相に就任したジャシンダ・アーダーンはそう答えた。そして翌19年、パートナーのクラーク・ゲイフォードとの間に愛娘ニーヴ・テアロハが誕生し、初めて産前産後休暇を取得した先進国の首相として世界中の注目を集めた。

ニュージーランドの首相のアーダーンのように、産休と育休を取得した首相は世界のどこにも前例がない。

しかも、妊娠の発表が政権樹立から3カ月後のタイミングだったため、世間はなおさら驚いた。しかし興味深いことに、公表後、彼女の支持率は上昇したのだ。

ニュージーランドでの彼女の人気はかなり高いなと思います。

コロナが世界中を襲った時に、いち早くニュージーランドをロックダウンさせましたが、私は最初、

「え?そんなことする必要あるの?ちょっと大袈裟すぎじゃない?」

と、職場で話していたにですが、彼女の取った決断はニュージーランド国民の命を救った英断だったと思っています。

「カジュアルな格好でごめんなさい。子どもを寝かしつけたばかりなんです。これから私たちはかつて経験したことのない状況に直面します。ですから、少し皆さんとお話をしたいと思いました。私たちはいつでもあなたの声に耳を傾けていますから、決して一人ではないことを覚えていてください」

ロックダウン実施直前に彼女はラフなトレーナーに身を包み、自身のフェイスブックから国民に向かってこう動画メッセージを発信した。

「今後私たちが皆さんに送る指示は、完璧ではないものもあると思いますが、基本的には正しいものです。また仕事を休むことになるかもしれませんが、それは失業ということではありません。むしろ皆さんが仕事を休むことで、人の命を救うことになるのです。ですから皆さん、他人に優しく、できるだけ家にいましょう。そしてウイルス感染の連鎖を断ち切りましょう」

ロックダウン中毎日お昼過ぎにコロナ関係の報告をTV1で放映していたのですが、その時に彼女は一貫して、

「BE KIND STAY CALM」

と、メッセージを送っていました。

ニュージーランドの新たな時代を統率するアーダーン。優しさを持って即断し、間違っていたときは直ちに方向転換する。卓越した高い共感力と発信力でニュージーランドを率いる彼女こそ、新時代のリーダーであり、女性が輝く社会の象徴だ。

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