はじめに:フルタイムで働きながらアイアンマンに挑戦
「仕事をしながら、本当にアイアンマンのトレーニングができるの?」
これは多くの人が抱く疑問だと思います。
私もキッチンでフルタイムで働きながら、アイアンマントレーニングを続けています。ニュージーランドならではのワークライフバランスと柔軟な働き方が、それを可能にしています。
今回は、私の実際の週間トレーニングスケジュールを大公開します!
ニュージーランドの労働環境:週休2日が当たり前
まず、ニュージーランドの労働環境についてお話しします。
基本的な労働条件
- 週休2日が完全に保証されている
- 残業は基本的にない(あっても事前申告制)
- プライベートと仕事の境界がきっちりしている
- 定時になったら即終了が文化
これが日本とニュージーランドの最も大きな違いかもしれません。
時間通りに終わる仕事
ニュージーランドでは、終業時間になったらきっちり終わります。
中には5分くらい早く仕事を切り上げる「フライング組」もいます‼️😂
日本だったら「まだ5分あるのに帰るの?」と言われそうですが、こちらでは誰も気にしません。むしろ、残業する方が「なぜ時間内に終わらせなかったの?」と疑問視されます。
この文化が、トレーニング時間の確保を可能にしているんです。
私の働き方:シフト制キッチンワーク
私はキッチンで働いているため、シフト制です。
2種類の勤務パターン
パターン1:朝がゆっくりの日
- 出勤時間:10時〜11時頃
- 終業時間:21時〜23時頃
パターン2:朝が早い日
- 出勤時間:6時〜7時頃
- 終業時間:14時〜15時頃
このシフトの変動が、実はトレーニングには好都合なんです!
週間トレーニングスケジュール:実例公開
では、私の実際のトレーニングスケジュールを公開します。
【月曜日】朝ゆっくりシフトの場合
朝(6:00〜8:00):ランニング
- 時間:1〜2時間
- 内容:ゾーン2のイージーラン、または閾値走
- 場所:自宅周辺の信号がないルート
仕事:10:00〜19:00
夜:ストレッチ、軽い筋トレ
朝ゆっくりシフトの最大のメリット
朝の時間を完全にトレーニングに充てられる!
日本で働いていた頃は、朝のトレーニングなんて考えられませんでした。しかし、10時出勤なら6時に起きても4時間もあります。
これだけあれば:
- 2時間のロングラン
- 朝食
- シャワー
- 余裕を持って出勤
全て余裕でこなせます😊
【火曜日】朝早いシフトの場合
仕事:6:00〜15:00
仕事後(15:30〜17:30):状況に応じてフレキシブルに
オプション1:道が空いている場合
バイクトレーニング
- 時間:1.5〜2時間
- 内容:ゾーン2ベースライド、またはインターバル
- 場所:郊外の信号がないルート
オプション2:プールが空いている場合
スイムトレーニング
- 時間:1時間
- 内容:テクニック練習、または持久系セット
- 場所:地元のプール(15時台は比較的空いている)
夜:早めに就寝(翌日も早朝シフトの場合)
朝早いシフトの最大のメリット
午後がまるまる空く!
15時に仕事が終われば、まだ明るい時間帯にトレーニングできます。これがニュージーランドの最高のポイントです☀️
その時の状況によってフレキシブルにトレーニング内容を変えられるのも大きな利点です。
- 天気が良ければバイク
- 雨ならプール
- 疲れていればイージーラン
この柔軟性が、トレーニング継続の秘訣です。
【水曜日】朝ゆっくりシフトの場合
朝(6:00〜7:00):スイム
- 時間:1時間
- 内容:スピード系セット
- 場所:地元のプール(早朝は8レーン貸し切り状態!)
仕事:10:00〜19:00
夜:リカバリー
早朝スイムの魅力
前回の記事でもお話ししましたが、早朝のプールは本当に最高です。
8レーン全てが空いていることも珍しくなく、レーンシェアを気にせず集中してトレーニングできます🏊♂️
【木曜日】朝早いシフトの場合
仕事:6:00〜15:00
仕事後(15:30〜17:30):ブリックトレーニング
- バイク1時間 + ラン30分
- 内容:レース感覚を養うトランジション練習
- 場所:郊外ルート → ランニングコースへ
夜:栄養補給、ストレッチ
ブリックトレーニングの重要性
アイアンマンでは「バイク→ラン」の切り替えが非常に重要です。
木曜日は意図的にブリックトレーニング(2種目連続) を入れています。
【金曜日】朝ゆっくりシフトの場合
朝(6:30〜8:00):リカバリーラン
- 時間:1時間
- 内容:ゾーン1〜2のイージーラン
- 目的:週末のロングトレーニングに備える
仕事:10:00〜19:00
夜:早めに就寝(週末に備える)
金曜日は調整日
週末にロングトレーニングを控えているため、金曜日はあえて軽めにします。
疲労を溜めないことも、トレーニング継続の重要なポイントです💪
【土曜日】週休1日目
朝(7:00〜11:00):ロングライド
- 時間:3〜4時間
- 距離:80〜100km
- 内容:ゾーン2メインの持久系ライド
- 場所:郊外の牧場エリア、丘陵地帯
午後:昼食、休憩
夕方(17:00〜18:00):軽いラン
- 時間:30分〜1時間
- 内容:脚残しラン(翌日のロングランに備える)
週末はロングトレーニングの日
土曜日は週の中で最も長いバイクトレーニングを行います。
ニュージーランドの美しい景色の中、3〜4時間のライドは本当に気持ちいいです🚴♂️✨
【日曜日】週休2日目
朝(7:00〜10:00):ロングラン
- 時間:2〜3時間
- 距離:20〜30km
- 内容:ゾーン2メインの持久系ラン
- 場所:信号のない郊外ルート
午後:完全休養、栄養補給、ストレッチ
夜:翌週の準備、早めに就寝
日曜日は週の集大成
日曜日は週の中で最も長いランニングを行います。
土曜日のロングライドで脚が疲れている中でのランニングは、まさにアイアンマン本番のシミュレーションです🏃♂️
私が愛用中でトレーニング管理に使っているGarmin時計はこちら
週間トレーニング時間の内訳
合計トレーニング時間:約12〜15時間/週
スイム:2〜3時間(週2〜3回) バイク:5〜7時間(週3〜4回) ラン:5〜6時間(週4〜5回)
これが、フルタイムで働きながら実現できているのは、ニュージーランドのワークライフバランスのおかげです。
フレキシブルなトレーニングの秘訣
1. 状況に応じて柔軟に対応
「今日は道が空いているからバイク」 「今日はプールが空いているからスイム」
このように、その時の状況に応じてトレーニング内容を変えることが継続の秘訣です。
2. 無理をしない
疲れている時は休む。これも重要なトレーニングの一部です。
ニュージーランドの職場では、疲れていると正直に言える雰囲気があります。日本のように「疲れていても頑張る」文化ではないんです。
3. 環境を最大限に活用
- 早朝のプール:貸し切り状態
- 午後の郊外ルート:交通量ゼロ
- 週末の長時間トレーニング:信号なし
ニュージーランドの環境を最大限に活用しています。
日本との比較:働き方とトレーニングの両立
日本での環境は正直よく分かりませんが、想像してみます。
日本で同じスケジュールは可能か?
おそらく難しいと思います。
なぜなら:
- 残業が当たり前の文化
- 週休2日が保証されていない職場も多い
- 定時で帰りづらい雰囲気
- プライベートより仕事優先の価値観
もちろん、日本でもアイアンマンに挑戦している人はたくさんいます。しかし、ニュージーランドに比べると、時間の確保は圧倒的に難しいのではないでしょうか?
ニュージーランドの働き方の魅力
- 定時で帰るのが当たり前
- 週休2日が完全保証
- 5分早く帰る「フライング組」も許される‼️
- プライベート重視の文化
この環境が、フルタイムで働きながらのアイアンマントレーニングを可能にしています✨
トレーニングと仕事を両立するコツ
1. 優先順位を明確にする
私の場合: 健康 > トレーニング > 仕事 > その他
この優先順位を職場でも明確にしています。ニュージーランドでは、これが受け入れられる文化があります。
2. シフトを活用する
- 朝ゆっくり → 朝トレーニング
- 朝早い → 午後トレーニング
シフトの変動を逆手に取って、トレーニング時間を確保しています。
3. 「完璧」を求めない
計画通りにいかない日もあります。
「今日は疲れているから休もう」 「天気が悪いからプールに変更しよう」
このように、柔軟に対応することが継続の秘訣です。
4. 職場の理解を得る
ニュージーランドでは、趣味やスポーツを応援してくれる文化があります。
「週末レースがあるから金曜日は早く帰りたい」と言っても、誰も文句を言いません。むしろ「頑張ってね!」と応援してくれます😊
まとめ:ニュージーランドだから実現できるトレーニングライフ
フルタイムで働きながら、週12〜15時間のトレーニング。
これが実現できているのは:
- 週休2日が完全保証されている
- 定時で帰るのが当たり前の文化
- フレキシブルに対応できる環境
- プライベート重視の価値観
- 信号が少なく、トレーニングに最適な自然環境
全て、ニュージーランドならではの要素です。
もちろん、どこに住んでいてもアイアンマンに挑戦することは可能です。しかし、環境が整っているニュージーランドは、間違いなく有利だと感じています💪✨
次回予告
次回は「初心者でも分かる!アイアンマントレーニングの始め方〜3つのスポーツをゼロから習得する方法〜」をお届けします。
- スイム・バイク・ランの基礎トレーニング方法
- 初心者が最初に揃えるべき機材
- 怪我をせずにトレーニング量を増やすコツ
- メンタル面での準備
「アイアンマンに興味はあるけど、何から始めればいいか分からない」という方必見の内容です!
お楽しみに!🏊♂️🚴♂️🏃♂️
タグ
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