ニュージーランドでの親友が最後の日

私が今の職場に就いたのは、2018年のことでした。

それまで働いていた職場では、得意の仕事をしていたのでなんでも自分の思い通りにできたので結構楽しんでいたんです、ただ唯一楽しめなかったのは、当時のボスとの関係。

当時の仕事はいろいろ任せられていたし、自由に自分のアイデアをメニューに反映できたので、楽しくやっていたんです、しかもお客様や、同じ職場の仲間からも上々の評価を得ていて、やりがいがあったんです。

その当時のボスはそんな私が得た評価が気に入らなかったようで、ことあるごとに小さな失敗を見つけてそれをちくちくいじってくるのでした。

まあ、彼は私のボスなので言われて事はやるし、注意を受けてことをすぐに認めて即座に彼が言ったように直していたんです。

でも、やっぱり納得がいかないことが重なり、色々考えたすえ、その職場を離れることにしたんです。

そういうタイミングなのか、私のメンターのような人が私にデザートのアドバイスを求めてきたんです。

そういや、俺がコンサルティングしているホテルがスーシェフを探しているけど、

興味ないよな?

だって、デザートじゃなくって、キッチンを面倒見ないといけないし、

夜も働くようになるからな。

当時の私は、働いていたホテルの朝食マネージャー、朝食が終わるとすぐにレストランで出すデザートの仕込み、そして、ホテルで出される焼き物を一切すべてを面倒見ていました。ですので朝5:30から夕方17:00までノンストップで働いていました。

かろうじて、夜はお休みでしたが、一日12時間労働は応えていたんです。

それに、スーシェフだったら管理職なので、自分の管理能力を向上させるチャンスだと思ったのでアプライしたんです。

やらせてください!

その時のヘッドシェフが、今の私のニュージーランドでの親友と言わせていただきたいと思っています、今でもヘッドシェフで今日が最後の日でした。

彼は私の年下なのですが、男気のある人で結構ウマが合ったように思います。

職場では私のほうが立場は下になるのですが、私を年上ということで、私を尊敬をもって対応してくれました。

途中から、私のポジションが上がり、キッチンマネージャーという肩書になり彼と同等のポジションに就いたのですが、彼は全くそういうことを気にしなかったのです。

普通だったら、後から来た部下が、数か月で自分と同等のポジションに就き、お給料も一緒になったら、いい気はしないですよね?

かれはこのホテルで10年働いていたんです、でも私は来たばっかなのに10年選手の彼と同じポジションで、お給料も一緒。

頭来るでしょ?

でも彼は、本当に自分のことのように喜んでくれたんです。

そんな彼が、今日でここを離れるんです、悲しいですね。

彼とは、たくさんの思い出がありました、仕事以外ではあんまり会いませんでしたが、逆に職場で沢山顔を合わせることができたので本当に良かったと思います。

喜怒哀楽がはっきりしているかれ、怒るときは本当に怒って、悲しい時は涙を流すような男でした。

そんな彼は、どこに行ってもたくさんの人から愛されることでしょう。

これから先、彼とは一緒に仕事をすることはないかもしれなけれど、一生大切にしたい友人の一人です。

これからの彼と彼の家族に幸あれ!

コメント

タイトルとURLをコピーしました