ニュージーランド 最低賃金は？

最低賃金の引き上げ
ニュージーランドの最低賃金は毎年のように引き上げられていますが、6％の引き上げになります、
今年はなんと時給が一気に$1.20もあがり、4月1日から$21.20に引き上げられました。

ニュージーランドドルもどんどん上がってますが、
切りよく1ドル=85円で計算すると最低時給は約1800円。

日本の約2倍という賃金ですが、
しかし最低賃金が高くても物価も高いのがニュージーランド。

コロナ禍やロシアのウクライナ侵攻のあおりを受けて、
物価高にも更に拍車がかかり、
食費や光熱費と言った生活に欠かせない物の費用も容赦なく値上がりしています。

わたしはホテルのレストランで働いているのですが、
立場的に新しい従業員を面接したり、採用したりしていますが、
ナイフを持ったこともないし、
料理のことを全然知らない人間に、
時給$21.20なんて額は出したくありません。

かわいそうなのは、
最低賃金で近くで働いている中間層の人達だとおもいます。

今まで一生懸命働き、いろいろ経験して、
ナイフに使い方にも慣れてきた人が、
やっとのことで時給なり月給が上がってきたのに、
今まで何も料理をしたことがない人とあんまり変わらないと言うのは、あまりにもかわいそうです。

また、6%の最低賃金の引き上げ律については、労働党は物価上昇率が5.9%と過去30年の間でもっとも高い数字を記録している現在、雇用者と雇用主の間でバランスが取れた数字であり、これ以下であれば低所得者層の生活基準が危うくなると説明しています。

実際に2020年から最低賃金を引き上げ策を施行して以来、失業率が下がり、去年は3.2%と過去最低の失業率を記録しているそうです。

尚、最低賃金は今後も継続して引き上げられて行く予定です。

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