タウポ・キンロックの高級住宅街で学んだ3日間
かつて一緒に働いていたシェフから連絡がありました。

「プライベートシェフの仕事を始めたんだけど、お手伝いが必要なの」
と。私自身も将来プライベートシェフという選択肢を視野に入れていたので、これは絶好の機会だと思い、二つ返事で引き受けました。
プライベートシェフの仕事の流れや現場の雰囲気を学べる貴重な3日間。タウポの高級住宅街キンロックでの体験は、想像以上に刺激的なものでした。
1日目:仕込みと仕事の流れを理解する
初日は主に仕込み作業でした。といっても、彼女がほとんどの仕込みを済ませていたので、私が担当したのは比較的簡単な作業です。
この日の目的は、単に手を動かすだけでなく、プライベートシェフとしての仕事の全体像を掴むこと。作業をしながら、彼女は丁寧に仕事の流れや段取り、お客様とのやり取りについて話してくれました。

「プライベートシェフは、レストランとは違う気配りが必要なの」
という言葉が印象的でした。お客様の好み、アレルギー、そして何より「特別な時間を演出する」という意識。それを学べただけでも、この1日は価値がありました。
2日目:お客様宅でのランチサービス
驚きの豪邸キッチン
2日目は、いよいよお客様のご自宅でランチを作らせていただくことに。伺ったお家は、想像を遥かに超える豪邸でした。
特に驚いたのがキッチンです。シンクが2つ、そしてお皿専用のシンクが1つ。大きなフライパンやトレイは専用のシンクで洗えるという、何とも贅沢な造りでした。
この広々としたキッチンのおかげで、作業は驚くほどスムーズに進みました。複数の料理を同時進行で進められ、洗い物で作業が止まることもない。プロのシェフにとって、これ以上ない環境です。
3日目:キンロックの絶景エアビーアンドビーでのケータリング
高級住宅街キンロックの魅力
3日目の舞台は、タウポにあるキンロックという場所でした。ここはかなりの豪邸が立ち並ぶ、ちょっとした高級住宅街です。
今回のお客様は、高台にあるエアビーアンドビーを貸し切って、家族が集まるという特別な機会でした。
言葉にできない絶景

そのエアビーアンドビーからの眺めは、もう絶景としか言いようがありません。ボキャブラリーが足りないのが本当に悔しいのですが、それくらい美しい風景でした。
左手にはタウポの湖が見え、眼下にはタウポの高級ゴルフ場、キンロッククラブのコースが広がっています。毎朝こんな風景を見ながら過ごす朝食は、さぞ美味しいだろうなと心から思いました。
当日のメニュー構成
プライベートシェフという働き方
この3日間の体験を通じて、プライベートシェフという仕事の魅力を改めて感じました。
レストランのキッチンとは違い、お客様の笑顔をすぐ近くで見られること。特別な日を演出する一員になれること。そして、素晴らしい景色や空間の中で料理ができるという贅沢。
もちろん、お客様のニーズに合わせた柔軟性や、限られた設備での対応力など、求められるスキルは高いです。でも、それ以上に得られるものがあると感じました。
将来、私もこの道を選ぶ日が来るかもしれません。その時のために、今回学んだことを大切にしていきたいと思います。






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